アルコール依存症克服ガイド

個人精神療法とは?

心理学関係の書物を読んでいると、
「個人精神療法」という言葉をよく目にすると思います。

 

個人精神療法とは、いわゆるカウンセリング。
心の内面(怒り、悲しみ、悩み)を語り、
それに対する医師の解釈を得ながら、
患者自身が自分で解決方法を探る精神療法のことです。

 

依存症の治療には、本人の「回復しよう」という
強い意思が必要不可欠ですが、
依存症患者は精神的に不安定な場合が多いために
一人では依存から脱することが難しいという問題があります。

 

そこで、医師に求められるのが、患者の“心”に寄り添い、
患者を批判することなく客観的に患者の状態を整理すること。
患者の話に静かに耳を傾け、
患者本人すらもうまく消化しきれていない様々な
“思い”を引き出してくれるのです。

 

患者は、気持ちを口に出すことで自身の問題が表面化し、
それによって自分の内面を整理することができるようになります。

 

…確かに、誰かに話を聞いてもらうことで気持ちが落ち着いたり、
自分の中の整理がつくことってありますよね。
一人で悶々としていると、
その不安感を抱えきれずに依存に走ることにもなり兼ねませんので、
悩んだ時は一人で我慢しないことですね。

どこで受けられるの?

依存症を克服するためには、個人精神療法が非常に有効です。
しかし、一体、どこに行けば治療が受けられるのでしょうか。

 

個人精神療法を受けられるのは、大学病院や総合病院の精神神経科、
診療内科、クリニック(依存症専門のクリニックがあります)などです。

 

ネットで地域の病院を検索しても、
最初はどこの病院を受診すべきか迷うと思います。
そんな時は、お近くの保健所や
精神保健福祉センターに相談すると良いでしょう。
病院の紹介はもちろんのこと、家族の相談にも応じてもらえます。

 

ただし、医者も人間です。
特に、心の交流を無視できない個人精神療法では、医師との相性も、
治療をスムーズに進めるための大切なポイントとなります。
実際に受診してみて、「この先生は合わないな」と感じたら、
別の病院を受診されることをおススメします。

 

特に、患者の言葉に対して批判的だったり、
指示的だったりする医師は避けるべきです。
ネットの口コミ等も参考になりますので、
お近くの病院を検索してみると良いでしょう。

依存症と母親の関係

依存症についての書籍等を読むと必ず書かれていることですが、
依存症は幼い頃の母親との関係が深く影響しています。
(これは、メンタル系の病気全般に言えることかもしれません)

 

母親に温かく抱っこしてもらった記憶がない、
母親との一体感を感じられなかった…こういったことが原因で
“安心”というイメージを持つことができず、大人になってからも
人との関係に対して不安感や不信感を抱いてしまうというのです。

 

そして、その不安感から逃れるために、人や物に依存する…。
中には、母親を恨んだり、暴力を振るったりする人もいます。

 

こうなると、もはや母親一人では対応できません。
「自分の育て方が悪かったのだ」
とひたすら一人で耐え抜く母親もいるようですが、
必ずしも母親だけに責任があるわけではありません。
周りの環境が悪かったのかもしれませんし、
患者本人の“受け止め方”に問題があったのかもしれません。

 

個人精神療法では、患者とのカウンセリングを通じて
このあたりの病理についても深く追求していきます。

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