アルコール依存症克服ガイド

自覚がないのが一番怖い!

様々な依存症がありますが、
「自覚がない」という意味で怖いのが仕事依存ではないでしょうか。
「仕事大好き!」「仕事をしている時が一番楽しい!」と、
本人としては“前向きに”仕事にのめり込んでいますので、
一見何も問題がなさそうに見えてしまいます。

 

しかし、実際は心身に様々な負担がかかっているのです。
いくら好きなことであっても、仕事は仕事。
本人の自覚がなくとも、身体は常に緊張状態にあります。
身体が緊張状態にあるということは、
交感神経が優位になっているということ。
(副交感神経<交感神経の状態)
心拍数が増加し血圧も上昇しますので、
心臓の負担を増やしていることになるのです。

 

結果的に、狭心症や心筋梗塞を招くケースも多く、
最悪の場合は死に致ることもあります。

 

また、仕事依存はうつ病の引き金になることもあります。
実力以上の重い責務を背負わされたり、
大きなプロジェクトを終えたりした時の
虚脱感などがきっかけになって発症する例も多いようです。

 

仕事依存の人は、自分でも気付かぬうちに
心身に大きなプレッシャーをかけていることが多いようですので、
周りの人(家族や同僚)が微妙な変化に気づいてあげられると良いですね。

アルコール依存は脳をマヒさせる

依存と心身の関係について語る上で最も理解しやすいケースといえば、
やはりアルコール依存症ではないでしょうか。
アルコールの飲み過ぎが心身に何らかの影響を与えることは、
きっと成人の誰もが一度は経験したことがあるでしょうから(笑)。

 

アルコール依存の恐ろしいところは、
人間の精神活動を司る“脳”を蝕んでしまう点です。
確かに、ほろ酔いの時はただただ楽しいだけなのに、
深酒すると、なぜか悲しくなったり愚痴っぽくなったり、
自分でも自分の感情をうまくコントロールできなくなることがありますよね。

 

アルコールは、最初に大脳新皮質(理性を司る部分)の細胞膜を通って
脳細胞の働きを麻痺させます。
すると、本能や欲望を司る大脳辺縁系の働きがメインとなり、
なんだか気分が高揚して楽しい気分になるわけです。

 

さらに酔いが深くなると、
平衡感覚や身体の運動を調整する小脳がマヒして千鳥脚に…。

 

最後には生命を保つための部分(間脳、脳幹)の働きが低下し、
意識が混濁して眠り込んでしまったりするのです。

 

アルコール依存症はこの状態がずっと続いているわけですから、
脳は常にマヒ状態。
心身の様々な活動の要となる脳が正常に機能しないわけですから、
仕事どころかまともな日常生活を送ることさえ
危ぶまれるようになってしまいます。

薬物依存の恐怖

アルコール依存と同様、薬物依存もまた心身への影響が深刻な依存症です。
薬物(ここでは覚せい剤に限定します)に依存してしまう理由は、
使用した時の気持ち良さや多幸感にハマってしまうから。
覚せい剤を使用することによって「気持ち良い」と感じるのは、
薬物が脳に作用することによって
ドーパミンという脳内物質が大量に放出するからです。

 

しかし、薬が切れると今度は一転して
ひどい倦怠感やうつ気分に襲われるようになります。
そこから逃れるために、また覚せい剤に手を出す…。

 

気付けばこの悪循環にどっぷりと浸かり込んでしまい、
薬物依存から抜け出せなくなってしまうというわけ。

 

心身に与える影響は非常に深刻で、末期には妄想や幻聴、
幻覚、興奮などの症状が表れます。

 

「殺されるかもしれない」
「誰かにつけられている」
「身体に発信器を埋め込まれている」
などと発言するようになったら、
それは依存がかなりのレベルまで進行している証拠です。
心身にこのような症状が出るまで薬物に依存しているようだと、
家庭生活も社会生活も破たんしてしまうでしょう。

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