アルコール依存症克服ガイド

職場にもある“依存”

あなたは、何のために仕事をしていますか?

 

「家族の生活を支えるため」
…と即答する人もいれば、散々迷った挙句に
「自分の趣味のためにお金が必要だから」
…と答える人もいるでしょう。
働く理由は、実は人それぞれなのです。

 

しかし、「仕事は自分の生きがいだから」と答えたあなたは、
ちょっと注意が必要かもしれません。
なぜなら、「仕事依存」に陥る可能性があるからです。

 

「仕事が好きなんだから、生き甲斐にしたって良いじゃないか!」
とおっしゃる方も多いでしょう。
確かに、好きなものを仕事にできることはとても幸せな人です。

 

しかし、好きと依存は紙一重。
仕事をしていないと不安になったり、仕事に没頭することで
プライベート関係の面倒なことを全て後回しにしているようであれば、
それは「依存」と言わざるを得ません。

 

さらに、職場では、個人的な「仕事依存」のみならず
上司・部下の間での「共依存」も発生しやすいもの。
例えば、部下の働きを当てにする上司と、
「見捨てられ不安」から逃れるために上司に追従する部下…。

 

または、部下の世話を焼くことで自分の存在意義を確認する上司と、
何かとトラブルを起こしては上司に“守ってもらう”ことを期待する部下。

 

家庭内の問題と思われがちな「依存関係」は、
実は職場でもよく見られる現象なのです。

残業せざるを得ない本当の理由とは?

仕事依存の人の特徴として、「残業時間が多い」という特徴があります。
まっとうな企業であれば、
36協定などで残業時間は厳しく制限されているハズなのですが、
いまだに月50時間以上を超える残業を強いられている人が多いのが現実です。

 

しかし、仕事依存の人は、
どんなに残業が多くてもちっともストレスなんて感じません。
なぜなら、仕事こそがその人の生きがいだからです。
仕事に満足感や充実感を感じているので、
自分から積極的に残業を増やしてしまうのです。
その点が、「仕方なく残業している」人たちとの大きな違いですね。

 

ただ、職場依存の人の場合は、仕事依存とはちょっと違っています。
仕事依存が仕事に没頭して自ら残業時間を増やしているのに対して、
職場依存は“仕方なく”残業するのです。

 

その理由として、次のようなことが考えられます。

 

・残業することによって、会社と一体感を得ることに満足している
・家庭内にトラブルを抱えており、家に帰りたくない
・「俺はこれだけ頑張っているんだぞ」という上司に対するアピールのため
・上司や取引先に対する義務感と責任感
・他の従業員が残業しているから
・経済的な理由で残業せざるを得ない

 

 

…いずれも、仕事が好きで残業しているわけではないことが伺えますよね。
傍から見ると仕事熱心な人に見えるのですが、
実際はそうでない人が多いということ。

 

物事の本質は外側の情報だけでは判断できないということが
よくお分かりいただけると思います。

職場依存と残業の関係

職場依存の人は、夜遅くまで残業することによって
自分を安心させようという気持ちが強いようです。

 

例えば、
「自分はこんなに頑張っているんだから、きっと認めてもらえずハズ」
「家庭はボロボロだけど、職場には居場所があるんだ」
「ここでみんなと一緒に残業していれば、孤独感にさいなまれることもない」
…と。

 

しかし、決して好きで残業しているわけではないので、
徐々に心身の健康が損なわれることにもなり兼ねません。
残業時間が多いということは、それだけ労働時間が増えるということ。
心身を休める時間が減っていくわけですから、
当然、心にも身体にも負担がかかります。

 

結果として、過労で倒れたり、
心の病を患って長期休業を強いられたり…。
かえって自分を窮地に陥れることにもなり兼ねないのです。

 

このような人を増やさないためにも、企業側は、
残業時間と人事評価はきっちりと切り離して考えなければなりません。
当たり前のように思われるかもしれませんが、
日本ではまだまだ「残業=会社に貢献している」と評価される企業も
少なくないのが現状なのです。

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