アルコール依存症克服ガイド

離れたくても離れられない

共依存という言葉、各種メディアで
よく目にしているのではないでしょうか?

 

共依存とは、読んで字のごとく、
「共に依存している」状態のことを言います。
もっとも、人間関係を突き詰めて考えてみると、
人との依存ゴッコのようなものなのですが(笑)。

 

時にはその“依存の仕方”が病的なケースがあり、
その一つの形が「共依存」なのです。

 

共依存の状態を分かりやすく言うと、
人の世話を焼くことでしか自分の存在価値を確認できない人と、
人に頼らなければ生きていけない人が、互いに依存しあっている関係。
代表的な共依存の関係は、次の2例でしょう。

 

◆アルコール依存症の人がいる家庭
アルコール依存症の心理的背景には、「寂しさ」や「不安」があります。
それを忘れるために、アルコールの世界に逃げ込むわけです。

 

同時に、「誰かに救って欲しい」「世話を焼いてもらいたい」
という気持ちがあるため、
アルコールを飲んでは人に迷惑をかけるのです。

 

そんな依存症の患者を支える家族は、
数々の迷惑を被りながらも彼を見放そうとしません。
それは、家族もまたアルコール依存症の彼に依存しているから。
「相手の世話を焼くことで自分の存在価値を実感できる」
「相手を救えるのは私しかいない」といった、
別のタイプの依存心を持っているのです。

 

 

◆DV夫とその妻
暴力を振るうということは、すなわち、相手を自分の思い通りに
コントロールしたいという気持ちがあるということ。
自分が暴れることで相手がどう対応するか、
相手の愛情を試しているんですね。
相手が自分の暴力に耐えてくれるかどうかが
その人の愛情の判断基準になっているのです。

 

…普通に考えると、そんな夫の暴力に耐えて結婚生活を続ける女性は
正気の沙汰ではないように思えるのですが…。

 

実際は、そういう女性は結構多いです。
そういうタイプの女性は、
相手のわがままに耐えることで自分の生きがいを感じているんですね。
エスカレートすると、
「夫がDVをするのは、私の忍耐が足りないからだ」と考え、
自分をどんどん追いつめてしまうケースも…。

 

共依存の最たる例と言えるでしょう。

共依存のパターン

共依存の関係性の中では、
世話をする人とされる人が常に固定されているという点が特徴的です。
健康的な人間関係では、頼ったり・頼られたりと、
人との関係性は非常に流動的なものですから…。

 

共依存では、世話をするほうは
「世話を焼くことでしか自分の存在価値を確認できない」
という問題がありますし、世話をされる側には
「トラブルを起こして相手の関心を引きたい」
「世話を焼いてもらうことでしか相手の愛情や信頼を確認できない」
という問題があります。

 

その結果、共依存の関係性のパターンは常に一定になるわけです。

 

世話をするほうとされるほうで利害関係が一致しているため、
「離れたくても離れられない」
という悪循環に陥りやすいと言われています。

 

傍から見ると、
「あんな旦那、さっさと離婚してしまえば良いのに」
と思うようなケースでも、
なかなか別れず不健康な関係性を続けていることってありますよね?
おそらくそこには、「共依存」が生じているからだと考えて良いでしょう。

 

別れた方がお互いのためだとうっすらと分かっていながらも、
それでもお互いに離れられないから「病気」なのです。

アダルトチルドレンとは

共依存の関係にある2人に共通しているのは、
どちらとも自分に自信を持てない人間であるということ。
自分の価値観や判断に自信や責任を持つことができないため、
相手にすがりつく(依存する)ことによって
自分を維持するしかないのです。

 

このような家庭環境で育った子供は、当然、
両親との関係性の中で“安心感”や“信頼感”を得られませんよね。
頼れる人、守ってくれる人がいないわけですから、
子供の頃から精神的に不安定になりやすいと言われています。

 

これが、いわゆる、「アダルト・チルドレン」
崩壊寸前の家庭内で、必然的に“調整役”にならざるを得なくなり、
年齢のわりに大人びた考え方の子供になることがあります。

 

表面上は“しっかりした子供”ですが、
心の深い部分では不安を抱えたまま大人になることを余儀なくされます。
結果として、大人になってから
対人関係で様々な問題を抱えることが少なくないようですね。

 

人への“頼り方”を知らないため、
相手にどこまで踏み込んで良いのか分からない、人を信用できない、
心を開けない…といった悩みを抱える人も多く、
家庭を持つことに過度な恐怖心を持っている人も少なくないようです。

 

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