アルコール依存症克服ガイド

「コントロールできない」が共通項

「○○依存症」という言葉は、
普段の生活の中でも比較的よく耳にする言葉ではないでしょうか。
近年は、禁煙を始める人が増えた関係で、
「ニコチン依存症」という単語をよく目にします。

 

このニコチンに代表されるように、かつては、「依存症」とは
何かしらの“物質”に依存している状態を指していたようです。

 

ところが、現在では、
対人関係やプロセス(ギャンブルや買い物、仕事…等)への依存も
「依存症」とみなされるようになっています。

 

対象物が“物質”、“人”、“プロセス”のいずれであっても、
共通しているのは
「自分の意思ではその行動をコントロールできない」ということ。
止めようと思っても、容易には止められない。
離れようと思っても、どうしても離れられない。
そのような「コントロール障害」の状態こそが、
まさに「依存症」なのです。

 

人によっては、2つ以上の依存を合併して発症しているケースもありますが、
そこから自力で這い上がるのは非常に困難であると言わざるを得ません。

依存(依存症)の種類

人は、なぜ“何か”に依存せずにはいられないのか?
それは、誰もが心に不安や寂しさを抱えているからです。
それを上手に昇華できる人もいれば、そうでない人もいるわけで…。

 

不安感や寂しさを紛らわそうとして身近な対象に依存し、
気付けばもはや「行動も思考も自分でコントロールできない!」という
コントロール障害の状態に陥っているというケースも少なくありません。

 

ちなみに、依存には大きく分けて3種類のカテゴリーがあります。
いずれも、共通しているのは
「止めようと思っても止められない」
「逃れようと思っても逃れられない」
という「コントロール障害」の状態に陥ってしまうという点。
自分のみならず周りの人の生活をメチャクチャに壊してしまうこともあり、
非常に深刻な障害と言えるでしょう。

 

 

◆プロセスへの依存
ある行為の過程で体感できる興奮や刺激にハマっている状態。
その行為、すなわち“プロセス”に依存しているのです。
そのため、プロセスが終わってしまうと
言いようのない後悔やむなしさに襲われます。
(例)ギャンブル、買い物、仕事、インターネット、ケータイ、恋愛、セックス、
リストカット、万引き、嘘…etc

 

 

◆物質への依存
元祖「依存症」とも言うべき依存。
食べたり飲んだりすることで得られる肉体的な快楽や刺激によって、
向き合いたくない現実から一時的に逃れることができます。
ただし、根本的な解決にはなっていないため、
依存が長期間にわたるケースが多いよう。
対象となる物質、タバコやアルコール、ドラッグといった
健康に害を与える物が多いため、
コントロール障害の状態が長引けば健康にも深刻な影を落とします。
(例)アルコール、たばこ、ドラッグ、カフェイン、過食…etc

 

 

◆人への依存
DVや虐待が社会問題となるなか、近年、
「人への依存」が注目されるようになっています。
家族や恋人に暴力を振るうことで、力ずくで自分に従わせようとしたり、
人とのつながりを求めるあまり執拗に他人にしがみついたり。
そこには、相手の人格を尊重するという心の余裕はありません。
相手との距離感をコントロールできず、
一方通行の“歪んだ”人間関係を築いてしまうのです。
本人だけではなく、相手の心身にも深刻な影響を与えるため、
人間関係上の様々なトラブルの原因になっているようです。
(例)ドメスティック・バイオレンス(DV)、虐待、共依存、世話、職場、
パトロン、教祖…etc

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