アルコール依存症克服ガイド

常軌を逸するほどの“依存”

どんなに自立した人であっても、
人は一人では生きていくことができません。
食事ひとつとってみても、
料理のベースとなる食材を育ててくれた人や、
流通経路に携わる人の力に依存しているのです。

 

「いやいや、私は自給自足だから」という人でも、
突き詰めて考えていけば、食材となる“命”に依存しているわけです。

 

ですから、何かに依存することは決して悪いことではないのです。
人に頼ったり、物に頼ったり、自然の力に頼ったりしながら
私たちは心身のバランスを取っているのだと言っても過言ではありません。

 

しかし、時にその“依存”が常軌を逸するレベルに達することがあります。
例えば、買い物に依存して膨大な借金を抱えてしまったり、
身体を壊すまでアルコールを飲み続けたり。
仕事を休んで食べたり吐いたりを繰り返していたり、
相手の気持ちを無視して他人を追いかけまわしたり、
過剰に人に世話を焼いたり…。

 

これらの行為は、自分の心身の健康や日常生活を損なうばかりではなく、
周囲にも多大な迷惑をかけることになります。

 

そのようなレベルに達した場合、
それはもう“病気”と言わざるを得ません。
それが、いわゆる「依存症」なのです。

依存症は“生き方”の病気

依存症は、人や物への“適度な頼り方”を
見失っている状態を言っても過言ではないでしょう。
心の空白を埋めるために、もしくはストレスから逃れるために
人や物に依存し、自分でもコントロールできなくなっている状態のことを
「依存症」と表現するのです。

 

最初はちょっとした不安や寂しさを紛らわすために何かに頼っていたハズが、
気付けばその対象から離れられなくなるくらい頼り切っている…
みなさんもそんな経験はないでしょうか?

 

人は生まれつき“安心”や“肉体の満足”を求める本能を持っていますが、
自分が求める安心や満足を得られないと、何かにしがみついたり
他人を支配しようとしたりするのだと言われています。

 

つまり、依存症に陥る原因としては、
その人がなんらかの不安感や不満足感を抱えていると考えられるでしょう。

 

根本的な治療法としては、本人が自分の内面の問題に向き合い、
自分の“生き方”そのものを見つめ直す必要があると言えるでしょう。

「悪い依存」が依存症を引き起こす

“依存”と一言で言っても、
実は「良い依存」「悪い依存」があると言われています。

 

前者は、周囲の人たちの人間性を尊重しながら、お互いに助け合い、
良い意味で“依存し合える”仲を築くことができること。
関係性が一方的ではなく、
双方向のコミュニケーションがとれることが特徴的です。
いわゆる、「Give And Take」、「Win−Win」の関係ですね。

 

これに対して後者は、相手の立場や気持ちを考えず、
相手をコントロールすることで安心を得ようとするタイプの依存です。
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関係性が極端に一方的で、
支え合ったり助け合ったりといった双方向の関係性は構築できません。

 

相手をうまくコントロールできなかった場合は、
“物”で安心を得ようとするため、
これが高じて依存症になってしまうわけです。

 

依存症は本人に病気の自覚がないことが大きな特徴ですので、
ひょっとしたらあなたも何かの依存症なのかもしれません。

 

まずは依存症の実態について学び、
自分の病気を自覚することが第一歩と言えるでしょう。

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