アルコール依存症克服ガイド

コラムエントリー一覧

そもそも「依存症」って何?
どんなに自立した人であっても、人は一人では生きていくことができません。食事ひとつとってみても、料理のベースとなる食材を育ててくれた人や、流通経路に携わる人の力に依存しているのです。「いやいや、私は自給自足だから」という人でも、突き詰めて考えていけば、食材となる“命”に依存しているわけです。ですから、何かに依存することは決して悪いことではないのです。人に頼ったり、物に頼ったり、自然の力に頼ったりしながら私たちは心身のバランスを取っているのだと言っても過言ではありません。しかし、時にその“依存”が常...
依存には種類がある
「依存症」という言葉を聞くと、多くの人は、アルコール依存症や薬物依存の患者さんを思い浮かべるのではないでしょうか。そして、きっと思うでしょう。「自分には関係ないや〜」と。…しかし、依存症は実は私たちのごく身近なところでも見られる病気なのです。例えば、あなたはついついネットショッピングで買い物をし過ぎてしまうということはないでしょうか?靴も服もたくさんあるのに、ついつい1カ月の予算を超えて買い物をしてしまう…。コレ、買い物依存症の疑いがあります。「うちの娘のことだなあ」なんて苦笑いしているお父さん...
「良い依存」と「悪い依存」
“依存”という言葉を耳にすると、なんとなくネガティブなイメージを抱く方が多いのではないでしょうか。やはり、どうしても「○○依存症」という病名を連想してしまうからなのかもしれません。しかし、もともと人間は、“何か”(人や物)に依存しなければ生きていけない動物。依存自体は決して悪いことでもなければ、珍しいことでもないのです。しかし、一言で「依存」と言っても、実は「良い依存」と「悪い依存」があると言われています。前者は、周囲の人たちの人間性を尊重しながら、お互いに助け合い、良い意味で“依存し合える”仲...
コントロール障害とは
「○○依存症」という言葉は、普段の生活の中でも比較的よく耳にする言葉ではないでしょうか。近年は、禁煙を始める人が増えた関係で、「ニコチン依存症」という単語をよく目にします。このニコチンに代表されるように、かつては、「依存症」とは何かしらの“物質”に依存している状態を指していたようです。ところが、現在では、対人関係やプロセス(ギャンブルや買い物、仕事…等)への依存も「依存症」とみなされるようになっています。対象物が“物質”、“人”、“プロセス”のいずれであっても、共通しているのは「自分の意思ではそ...
成長と依存の関係
依存には、他人を尊重しつつ“与え・与えられる”関係を築くことができる「良い依存」と、相手の人間性を全く無視した一方的な関係しか築くことのできない「悪い依存」があります。人によっては、なかなか良好な人間関係を作ることができずに、いつも悪い依存に陥りがちなタイプも…。それは一体、なぜなのでしょう?大きな原因としては、成長の過程で本当の意味での「安心感」を感じることができずに大人になったことが考えられます。人間関係の原点は、実は母親とのふれあい。赤ちゃんは、お母さんとの関係性の中で「自分が守られている...
対人依存のしくみ
突然ですが、「なんとなく、この人ってつきあいづらいな」「この人と一緒にいると息が詰まるな」…と感じるタイプの相手っていませんか?筆者は、よくそういうタイプの人に目をつけられます(笑)。こちらとしては、「なるべく避けたいな」、「あまりお近づきにはなりたくないな」と思っているのに、相手に妙に気に入られてしまったり、執拗にお誘いを受けたり…。なぜ窮屈さを感じるかというと、彼女(彼)らはきまって“上から目線”か“妙にへりくだる”タイプのいずれかだからです。同い年だろうが、自分のほうが後輩だろうが、先輩だ...
依存性人格障害とは
「依存」について説明する上で、絶対にハズせないポイントは「子供の頃の母親との関係」。お母さんに抱かれてミルクをもらうことで、赤ちゃんは欲求が満たされた安心感や満足感を覚えます。赤ちゃんは、母親との関係を通じて「自分を守ってくれる人がいる」「自分を支えてくれる人がいる」という安心感をしっかり感じ取り、そこから自主性が育まれていくのです。母親との間の依存関係でしっかりと“人に対する信頼感”を育むことができれば、成長してからも、他人を尊重しながら良好な人間関係を築くことができるようになります。しかし、...
世話型依存の病理
私たちは誰でも、母親(事情があって母親がいない場合は、その代理になる人)のお世話なくしては成長できません。どんな境遇にあっても、誰かがミルクを与えなければ赤ちゃんは必要な栄養素を摂取できないわけですから。今、私たちが二歩足で立って歩いているということ自体、誰かに世話をしてもらったという動かぬ証拠なのです。しかし、その“世話”も行き過ぎてしまえば一種の病気。世話をすることに自分の存在意義を見出し、世話する対象を自分の「生き甲斐」にしてしまう…それが、世話型依存です。世話型依存の背景にあるのは、次の...
もたれ合う「共依存」のメカニズム
共依存という言葉、各種メディアでよく目にしているのではないでしょうか?共依存とは、読んで字のごとく、「共に依存している」状態のことを言います。もっとも、人間関係を突き詰めて考えてみると、人との依存ゴッコのようなものなのですが(笑)。時にはその“依存の仕方”が病的なケースがあり、その一つの形が「共依存」なのです。共依存の状態を分かりやすく言うと、人の世話を焼くことでしか自分の存在価値を確認できない人と、人に頼らなければ生きていけない人が、互いに依存しあっている関係。代表的な共依存の関係は、次の2例...
残業も依存の一種!?
あなたは、何のために仕事をしていますか?「家族の生活を支えるため」…と即答する人もいれば、散々迷った挙句に「自分の趣味のためにお金が必要だから」…と答える人もいるでしょう。働く理由は、実は人それぞれなのです。しかし、「仕事は自分の生きがいだから」と答えたあなたは、ちょっと注意が必要かもしれません。なぜなら、「仕事依存」に陥る可能性があるからです。「仕事が好きなんだから、生き甲斐にしたって良いじゃないか!」とおっしゃる方も多いでしょう。確かに、好きなものを仕事にできることはとても幸せな人です。しか...
介入型依存とは
仕事でもプライベートでも、人と人の間をとりもつのが好きなタイプっていますよね。実は筆者もその一人なのですが…(笑)Aさんに「私、Bさんに頼みたい仕事があるんだけど、話したことがないんだよね」と相談されるや否や、Bさんに電話をして間を仲介したり。自分には全く関係がないハズの他人のトラブルに巻き込まれて、気付けばトラブルの中心的人物になっていたり。とにかく、目の前にある火事を放っておけずに火の中に飛び込んで行ってしまうのです。こういうタイプの人は、人から「ありがとう。あなたのおかげで解決できた」「あ...
周囲の評価が仕事依存を助長する 
人間、食べていくためには何らかの仕事をしてお金をいただかなければなりませんよね。様々な事情で仕事ができない方も多いと思いますが、ほとんどの方は一生のうちでなんらかの“仕事”を経験することでしょう。しかし、仕事依存になる人もいれば、ならない人もいます。その違いは一体、何に起因しているのでしょうか。仕事依存になりやすい要因の一つに、「性格」が挙げられるでしょう。一般的に、次のような性格の人は仕事依存になりやすいと言われています。・何事に対しても精力的である・基本的に前向き思考・ライバル意識が強い・責...
「依存」は心身を蝕む 
様々な依存症がありますが、「自覚がない」という意味で怖いのが仕事依存ではないでしょうか。「仕事大好き!」「仕事をしている時が一番楽しい!」と、本人としては“前向きに”仕事にのめり込んでいますので、一見何も問題がなさそうに見えてしまいます。しかし、実際は心身に様々な負担がかかっているのです。いくら好きなことであっても、仕事は仕事。本人の自覚がなくとも、身体は常に緊張状態にあります。身体が緊張状態にあるということは、交感神経が優位になっているということ。(副交感神経<交感神経の状態)心拍数が増加し血...
自己犠牲の心理と依存 
ダメな男に多額のお金を貢ぐなど、周りから見ると「なんであんな自己犠牲を払って尽くすんだろう?」と不思議に思ってしまう女性っていますよね。そういう女性に限って、ものすごく美人だったり、才女だったり…。なぜ彼女たちは、自己犠牲を払ってまで男性に尽くしてしまうのでしょうか?実はそこには、「利他的従属」という非常に複雑な心の仕組みが潜んでいます。利他的従属とは、相手に貢いだり尽くしたりすることによって得る見返りで自分自身の不安や孤独感を紛らわそうという心の仕組みです。もっと簡単に言うと、相手に「貸し」を...
物質依存症の四段階治療 
アルコールや薬物、たばこ、食べ物などに依存して快感を得ようとする病気を、「物質依存症」といいます。つまり、アルコール依存症も物質依存症の一つなのです。アルコール依存症をはじめとして、物質依存症の治療はしっかりとしたプログラムに基づいて行われます。「通院か入院か?」は患者の状態に合わせて選択することになりますが、いずれにしても治療は基本的には4つの段階に分かれています。@導入期まずは、患者自身が「自分は物質依存症である」という自覚を持ち、回復への決意を固めるところから治療が始まります。最初は家族に...
個人精神療法の手法
心理学関係の書物を読んでいると、「個人精神療法」という言葉をよく目にすると思います。個人精神療法とは、いわゆるカウンセリング。心の内面(怒り、悲しみ、悩み)を語り、それに対する医師の解釈を得ながら、患者自身が自分で解決方法を探る精神療法のことです。依存症の治療には、本人の「回復しよう」という強い意思が必要不可欠ですが、依存症患者は精神的に不安定な場合が多いために一人では依存から脱することが難しいという問題があります。そこで、医師に求められるのが、患者の“心”に寄り添い、患者を批判することなく客観...
生活習慣の改善から始めよう
依存症になってしまう要因の一つとして、「自分自身の体と心が発するSOSに気付けていない」ということが挙げられます。例えば、最近、食欲がないということはありませんか?逆に、必要以上に食べ過ぎてしまうということはないでしょうか。夜はぐっすり眠れていますか?動悸や息切れが気になるということはありませんか?イライラしたり、気持ちがうつっぽくなったり、ネガティブなことしか考えられなくなったり…。これは、あなたの内面が発するサインです。知らず知らずのうちに溜め込んだストレスが飽和状態に達し、様々な異常をきた...
全てを破壊する薬物依存 
覚せい剤に代表される、「薬物依存症」。ともすれば、「自分には一生関係のない病気だ」「薬物にハマるような奴は、弱い人間だ」…と思われがちですが、薬物依存症は決して他人事ではないのです。実は近年、一般の若年層にも薬物使用が広がっているのだとか…。「第三次覚せい剤乱用期」と呼ばれるほどの勢いなのだといいます。数年前、某元アイドルが覚せい剤使用の容疑で逮捕されたことは記憶に新しいですよね。彼女のように、身近な人に勧められたことをきっかけに薬物にのめり込んでいく人も多いよう。その他、好奇心やストレス発散、...
依存症克服に必要な「底つき体験」
アルコール依存や薬物依存など、依存症を克服した人が語る体験談の中によく出てくるのが、「人生のどん底を見た」というエピソード。生活が破たんし、家族からも見放され、絶望の淵に沈みこんでうちひしがれる…。これを、「底つき体験」といい、まさにその言葉の通り「落ちるところまで落ちている」という状態なのです。非常に深刻な状態ですが、見方を変えれば、「あとは這い上がるだけ」ですよね。これ以上落ちる先がないわけですから、そこに残っているのは、ある意味では“希望”だけなのです。実際、この底つき体験を経たことによっ...
自己ヒーリングで依存症を克服する 
ストレスは万病の元。その“万病”の一つが、依存症です。依存症は、不安やストレスを紛らわそうとして人や物に依存する病気のこと。依存する対象は様々ですが、現代社会では多くの人々が何らかの依存症に苦しんでいると言われています。「それなら、不安やストレスを感じない生活をすれば良いじゃないか」…とおっしゃる方もいらっしゃるでしょうが、毎日の暮らしの中から不安やストレスを取り除くのはそんなに簡単なことではありません。なぜなら、不安やストレスにはその人の“考え方”や“捉え方”が大きく影響しているからです。「自...
依存の背景にストレスあり 
最近、なんとなく調子が悪い。…そんな風に感じることはないでしょうか?なんとなくダルい、よく眠れないといった症状の他、いつもよりもたくさん食べてしまう、無性にお酒が飲みたくなる、買い物をし過ぎてしまう、人恋しい、恋人や家族に対して厳しく当たってしまう…。それは、あなたがなんらかの“ストレス”を感じているサイン。多くは人間関係でのストレスである場合が多いようですね。自分でも知らず知らずのうちに溜め込んでいるストレスを発散させようと、“物”や“人”に依存している状態です。ストレスは様々な病気の原因にな...
依存症を自覚することの苦しみ
自分自身の姿は、鏡を通して見ることしかできませんよね。つまり、自分自身を外側から見ることはできないわけです。それは、内面についても同じこと。自分では、「自分は明るい人間だ」「自分は社交的なほうだ」…と思っていても、他人が受け取る“あなた”はひょっとしたら根暗で内向的な人なのかもしれません。往々にして人は、自分で自分がかわいいもの。口では「私なんて…」と自己卑下している人でも、心のどこかでは「自分が一番!」と思っているところが必ずあるハズなんです。だからこそ、人の目に映る自分自身、ひいき目ではない...
むちゃ食い依存の心理
ご飯やお菓子を食べてお腹いっぱいになった時って、「あ〜幸せ〜」と満たされた気持ちになりますよね。ちょっと、うとうとしてしまったりして…。その“食べ物に満たされた気持ち”に依存しているのが「むちゃ食い依存」。食べ物を大量に食べ、その後で吐くことを繰り返す…という症状が特徴で、このような食行動が週に2回以上、3カ月以上続いた場合は「むちゃ食い依存」と診断されます。気になるのは、「なぜ吐いてしまうのか?」というところですよね。せっかく満たされた気分になったのに、わざわざそれを吐きだすことにどのような意...
買い物依存症の罠
「どうしても欲しい!」というほど気に入った品物ではないのに、ついつい買ってしまった…という経験はないでしょうか?その時、どんな気持ちだったか覚えていますか?きっと、その瞬間はワクワクして気持ちが元気になったのではないでしょうか。しかし、遡って思い出すと、その衝動買いの直前に仕事で嫌なことがあったり、誰かと口論したりしてむしゃくしゃしていたりしたのではないかと思います。買い物依存症は、買い物をすることで自分の心の寂しさや不安感を紛らわそうとする病気。あくまでも、目的は“買い物をする”というプロセス...
依存と脳の関係
アルコールや薬物といった“物質”に依存する「物質依存症」の場合、それを「やめたい」という気持ちがあっても身体が止めさせてくれないという状態に陥っていきます。やめたくてもやめられない。…それは、脳が快感を覚えてしまったからです。私たちの脳内には神経伝達物質と呼ばれる物質があり、感情のコントロールに寄与しています。しかし、アルコールや薬物、ニコチンといった物質は神経伝達物質の働きを必要以上に亢進させてしまうため、快楽や陶酔感などの感情を制御できなくなってしまうのです。例えば、アルコールが脳内に作用す...