アルコール依存症克服ガイド

「アルコール依存症は治らない」の真偽

アルコール依存症とは、その名の通り、アルコールに依存している状態。
不安や寂しさといった“現実”から逃れるために、
アルコールの“酔い”に依存するのです。

 

確かに、お酒を飲んだ時の高揚感は、辛い現実をしばし忘れさせてくれますよね。
ついついお酒に頼りたくなる気持ちは、
お酒好きな方なら誰でも理解できるのではないでしょうか。

 

しかし、問題は飲み過ぎることです。
そして、その生活を止められなくなること。
どんなにお酒が好きで大酒飲みであっても、
自分の意思で「今日はここまでにしておこう」とStopできるのであれば問題はないのです。

 

アルコール依存症の問題点は、自分で飲酒行動をコントロールできなくなってしまうこと。
やめようと思っても止められなくなることです。

 

では、どうすればこの状態を脱することができるのでしょうか?
「アルコール依存症は治らない」と言われることもありますが、
本当に治らない病気なのでしょうか?

 

答えは、NOです。
アルコール依存症は、断酒をすれば治ります。
アルコールの飲み過ぎが原因なわけですから、酒を断ちきれば良いのです。

アルコール依存症の根本的な治療法とは

断酒をすれば、アルコール依存症は治ります。
…でも、それができないからみんな苦しんでいるんですよね。

 

アルコール依存症を根本的に治療するためには、
専門の病院に入院するのが一番確実です。
自宅にいれば、甘えが出てお酒に手を伸ばしてしまいますからね。
そこは、医師の監視の下でしっかり酒を断つわけです。

 

家族に対して、
「助けて欲しい」「もう飲まないから、退院して家に帰りたい」
と泣きつくケースも多いようですが、
そこは突き放してどん底を見せることが必要です。
もう二度と飲まないと約束しても、結局は裏切られる…
そういう例が非常に多いのです。

 

入院・断酒させて、
「もうどうにもならない。ここで自分を変えなければ」
と本気で思わせなければ、アルコール依存症からは抜けられません。
家族も、「今まで尻拭いをしてきたのは、自分たちが安心したかったからなんだ」と、
認めなければなりません。

 

また、断酒会などの自助グループに参加させることも有効な治療法です。
同じようにアルコール依存症に苦しんでいる人たち、
または依存症から抜け出すことに成功した人たちの体験を聞くことで、
その中から打開策を得たり希望を見出したりできるからです。

 

「ダメなのは自分だけじゃない」「自分は一人じゃない」
…と勇気づけられることも多く、
結果として「回復しよう」「酒を止めよう」という気持ちが高まることにつながります。

完全な治癒はない

アルコール依存症は、完全には治らない。
…そんな話を耳にしたことはないでしょうか?

 

実際、アルコール依存症には“完全な治癒”というものはありません。
なぜなら、何年断酒できたとしても、再び1杯でも酒を飲んでしまえば、
また大量飲酒の罠にハマり込んでしまうからです。

 

今、「治ったぞ!もうアルコール依存の泥沼にはハマらないぞ」と思っていても、
10年後、20年後、また酒を飲みたくなって飲んでしまえばおしまいです。
再び、悪夢のような生活に逆戻りしてしまうかもしれません。

 

ですから、「アルコール依存症は治らない」と言われるわけです。

 

本気で依存症から脱出しようと思うのならば、
もう一生飲まないという覚悟を決めることです。家族のために、自分のために…。

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