アルコール依存症克服ガイド

知らなきゃ危険!!アルコールの作用

嫌なことがあった日は、パーっと酒でも飲んで憂さ晴らししよう!!
…というノリで街へ繰り出す方も多いことでしょう(笑)。
気心の知れた仲間と飲んで他愛もないことを話していると、
それだけで気分が前向きになったりするものです。

 

しかし、なぜ、アルコールを摂取すると気分が良くなるのでしょうか?
それは…アルコールは脳を麻痺させる薬物だからです。
嫌な出来事や辛いことを忘れることができるのは、
アルコールが持つ精神安定作用のなせる技なのです。

 

「え〜っ!じゃあ、お酒なんて飲んじゃダメじゃん!」
って、ちょっと怖くなりますよね。
しかし、お酒には「血行促進作用」など身体にプラスの効果もありますので、
適量であればむしろ健康増進効果も期待できるんです。

 

問題なのは、毎日毎日大量飲酒を続けること。
脳は慢性的に麻痺状態となり、思考力、判断力、記憶力などが
みるみる低下してしまうことになります。

アルコール依存症になると脳はどうなるか

アルコール依存症の症状の一つに、「脳の委縮」があります。
これはつまり、呼んで字のごとく脳が小さくなってしまうということ。
この症状が進行すると、「コルサコフ症候群」という病気になって、
痴呆の症状まで出てきます。

 

こうなってしまうと、回復は非常に困難。
社会復帰するまでには、相当の時間がかかるようです。
(場合によっては、一生を病院で生活する羽目になることも…)

 

この他にも、アルコールは脳に様々な悪影響をもたらします。
例えば、大脳への影響。
アルコール依存症になると大脳が麻痺し、
「人間らしく生きること」も
「本能的なこと」をコントロールすることもできなくなってしまいます。

 

また、運動機能を司る小脳が麻痺すると、ふらつきや吐き気、
嘔吐など、様々な身体症状が現れます。

 

さらに、脳幹に麻痺が生じると意識がなくなって昏睡状態となり、
最悪の場合には生命の危険にさらされることになります。

お酒を飲むと気が大きくなるのはなぜ?

アルコール依存症患者に限らず、
お酒が入ると妙に気持ちが大きくなってしまうことってありますよね。
いつもは謙虚で慎重な人が思いがけない大胆な行動に出たり、
喧嘩をして警察沙汰になってしまったり…。
みなさんにもそんな経験、ありませんか?

 

これは、アルコールが大脳新皮質を麻痺させることによって起こる症状です。
大脳新皮質は理性の抑制をしている部分ですので、
アルコール依存症でこの部分が侵されると
感情のコントロールできなくなってしまうのです。

 

同時に、アルコールは大脳辺縁系を麻痺させる作用もあるため、
本能をコントロールすることもできなくなります。
お酒の場でついついセクハラ行為をしてしまうのは、
脳の中でこのような変化が起こっているからなんですよ…★

 

このように、アルコールはその人の命を脅かすだけではなく、
周囲との人間関係をこじれさせてしまう危険性も秘めています。
アルコール依存症の人がどんどん社会から孤立していってしまうのは、
こういった理由によるところも大きいようです。
本人の意思でトラブルを起こしているわけではなく、
あくまでもアルコールの作用がそうさせているのだということを、
周囲の人も認識しておく必要があるでしょう。

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