アルコール依存症克服ガイド

鬱(うつ)って何?

“気分が鬱っぽい”“うつ病かもしれない”
…なにかとストレスの多い現代社会では、そんな言葉も日常的に使われます。

 

鬱(うつ)とは、ちょっとした気分の浮き沈みから、
自殺を企てたりする深刻な症状まで、様々な状態を含んだ言葉です。
人と話をしたりスポーツをしたりといった気分転換で解消できる鬱もあれば、
専門医による治療が必要なケースもあります。

 

また、鬱の症状は気分的なものに限りません。
繰り返す頭痛や腹痛など、
身体的な症状の背景に鬱が潜んでいるケースも多いのです。

 

具体的には、次のような症状が鬱。
いくつ当てはまるか、チェックしてみましょう。

 

【鬱のチェック項目】

 

★よく、泣きたくないような気分になる。

 

★気分が滅入って悲しい。

 

★希望がなく、ほとんど無力感にとらわれている。

 

★エネルギーが湧いてこない。

 

★やる気がほとんどなくなってしまった。

 

★かつては楽しめたものへの興味が失せてしまった。

 

★生きることは価値がないという考えがよく浮かぶ。

 

★睡眠パターンが最近変わった。極端に多く、あるいは少なくなった。

 

★食欲がない。

 

★しょっちゅうイライラしたり、そわそわした感じになる。

 

★朝は一日のうちでも一番気分が滅入る。

 

★よく過去のことを思い巡らして、気持ちが沈んでいく。

 

★過去のことを気にし過ぎる。

 

★鏡に映った自分は悲しそうに思える。

 

★自己否定感を持ってしまう。

 

★頭痛、胃の痛み、便秘、動悸などがある。

 

★かつてのように仕事がうまくできていないと、周囲にも気づかれていると思う。

 

 

これらの症状の大半に当てはまっているようであれば、
鬱の可能性があります。心療内科や精神科など専門医を受診しましょう。

アルコール依存症と鬱

鬱の主な原因はストレスであると言われています。
例えば、会社での人間関係、リストラ、定年退職、離婚、愛する人の死…等。

 

そして、これに関連して、
アルコール依存症と鬱を併発してしまう方も多いのです。
突然目の前に突きつけられた困難な現実に対応しきれず、
飲酒によって一時的に紛わそうとして、更に悪循環に陥ってしまう…。

 

鬱の特徴として、「慢性的な意欲減退」がありますが、
これを改善しようとして飲酒に走ってしまうというわけ!

 

お酒を飲むことによって一時的に気分は改善しますが、
酔いが覚れば元通りです。そしてまた飲む。
…この繰り返しで、鬱の症状どころか、状況はどんどん悪くなっていきます。

 

根本的な問題が解決しない限り当人も飲酒を止められませんので、
酒に対する耐性もできてきてアルコール依存症まっしぐら。
最悪の場合は、自殺を考える事さえあります。

 

アルコール依存症患者は自分1人では酒を止められませんので、
専門病院での投薬や断酒治療が必須となります。

アルコール依存症・鬱を治療するために

鬱とアルコール依存症を併発してしまった場合は、
投薬やカウンセリング、自助グループ、休養などの方法で治療を行います。

 

医師による治療だけではなく、信頼できるカウンセリング機関、
保健センター等、福祉支援窓口などの助けを借りるのがベター。
なぜなら、希薄な人間関係や生き方そのものが
病気を助長している可能性が高いからです。
そのため、治療には
その人の価値感に関わるような課題にもふれていく必要があるのです。

 

注意すべきは、鬱の薬とアルコールを一緒に飲んではいけないということ!
まずは断酒して、
「自分には心身共に休養が必要なんだ」という自覚を持たせることが必要です。
そして、リラックスできるような状況を整えてあげることが
周囲の役目と言えるかもしれません。

 

しかし、鬱の人には自己肯定感や他者との親密感が欠如していますし、
アルコール依存症者は他人に対する攻撃性が強く現れます。
治療をサポートする方にも多大な負担がかかることは必至です。
介助者の精神的負担を軽減させるという意味でも、
自助グループや支援窓口の協力を得ることが理想的なのです。

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