アルコール依存症の診断基準とは
いわゆる「お酒が強い」と言われて人たちは、
人よりも多くの量のお酒を飲めてしまう分、
自分はアルコールに依存しているのかどうかがわかりにくいと思います。
かくいう筆者もお酒が強い血筋なので、
飲み会の席では人の倍以上飲んでしまう迷惑な人間(笑)。
明け方まで飲み続けてもケロっとしているのですが、
一晩に飲んでいる量は相当なものだと思います。
(怖いのでいちいち数えていませんが…)
現実から逃避するために酒を飲んでいるわけではないので、
今のところアルコール依存症ではない!と自分では思っていますが(笑)
アルコール依存症には、
「病識がない」「自分はアルコール依存症ではないと否認する」
という特徴がありますので、
ひょっとしたら筆者もアルコール依存症なのかもしれませんよね。
では、アルコール依存症の診断基準とはどのようなものなのでしょうか?
次の項目のうち3項目以上が、
「この1年間の間にあった」という方はアルコール依存症と診断されます。
【アルコール依存症の診断】(DSMW-TR)
□はじめの予定より、多くの量を長い時間にわたって飲んでしまった
□飲酒量を減らしたり、断酒することができない
□体や心に良くないと思っても飲酒を続ける
□量を増やさないと、酔いを感じなくなる
□アルコールを買いに出かけたり、飲んでから醒めるまでに
とても多くの時間を費やす
□仕事や家庭、社会での責任や義務よりも飲酒が優先する
□酒をやめると手や体が震え、不安が高まるので、再び飲み始めてしまう
あなたはどのくらいアルコールに依存しているのか?
さて、自分がアルコール依存症かどうかがわかったところで…。
今度は、自分がどの程度、アルコールに依存しているのか、
「依存度」を調べてみましょう。
直近の6カ月を振り返って、下記の項目に答えてください。
【アルコール依存度チェック】
(久里浜式アルコール依存症スクリーニングテスト KAST)
□酒が原因で、人間関係にヒビが入った
はい 3.7
いいえ -1.1
□今日だけは飲むまいと思っても、飲んでしまう
はい 3.2
いいえ -1.1
□周囲の人から大酒飲みと非難された
はい 2.3
いいえ -0.8
□適量でやめようと思っても、つい酔い潰れるまで飲んでしまう
はい 2.2
いいえ -0.7
□翌朝、ところどころ前夜の記憶がない
はい 2.1
いいえ -0.7
□休日はほとんど朝から飲む
はい 1.7
いいえ -0.4
□二日酔いで、欠勤したり、大事な約束を守らない
はい 1.5
いいえ -0.5
□糖尿病や肝臓病、心臓病と診断された
はい 1.2
いいえ -0.2
□酒が切れると、発汗や手のふるえ、イライラや不眠などで苦しむ
はい 0.8
いいえ -0.2
□仕事上の理由で飲む
よくある 0.7
ときどき 0
ない -0.2
□酒を飲まないと、寝付けないことが多い
はい 0.7
いいえ -0.1
□ほとんど毎日清酒3合(ビールなら3本)以上の晩酌をする
はい 0.6
いいえ -0.1
□酒の上での失敗で警察の世話になった
はい 0.5
いいえ 0
□酔うと怒りっぽくなる
はい 0.1
いいえ 0
【採点】
2点以上 :重篤な問題飲酒群
0〜2点 :問題飲酒群
-5〜0点 :問題飲酒予備軍
-5点 :正常飲酒群
みなさんのアルコール依存度はどのくらいでしたか?
筆者は…残念ながら、重篤な問題飲酒群でした(泣)
それも、かなりの高得点で。
自分のアルコール依存度がここまで高かったとは…かなりショックです。
これを機にアルコールとの付き合い方を考えてみようと思います。
みなさんも、お酒に依存するのではなく、
“楽しく”飲んではりつめた心身をリラックスさせてあげましょう。