◆アルコール依存症―治療・回復の手引き
猪野 亜朗 (監修), 高木 敏 小学館
アルコール依存症の問題を本格的に捉えた日本で最初の「家庭医学書」です。
アルコール依存症=入院治療と思われがちですが、
この本を読めば家に居ながらにして
アルコール依存症に関する最新知識を手に入れることができます。
実は、この本の担当編集者もアルコール依存症経験者なのだとか!
経験者だからこそ持てる視点から、
アルコール依存症を徹底的に解明していきます。
具体的には、
「アルコール依存症がどのような病気なのか?」
「アルコール依存症の判定法」
「どうやって酒をやめていけばいいか?」
「どうすれば酒なしの平穏な生活を送れるか」…等々。
監修は、アルコール性臓器障害治療の第一人者、内科医・高木敏氏。
そして、多くのアルコール依存症者を、
断酒・回復に導いた実績をお持ちの精神科医、猪野亜朗氏です。
アルコール依存症の悩みを抱えた方は必読☆
◆アルコール依存症家族に贈る「回復の法則」25
森岡 洋 (著) アスク・ヒューマン・ケア
アルコール依存症の患者を抱える家族にぜひご一読いただきたいのが、この本。
アルコール依存症の患者は、
精神的に不安定な状態に追い込まれている人が多く、家族をはじめとする
周囲の人々も様々な影響を受けているケースがほとんどです。
中には、アルコール依存症という病気そのものに対する理解が浅いために、
患者・その家族の両方が精神的にギリギリのところまで
追いつめられている場合もあるでしょう。
この本には、
「アルコール依存症がどのような病気で」、
「治療にはどんなことが必要なのか」
…が明確に記されていますので、
ご家族の方は「そうか、そうだったんだ」と、
病気に対する理解を深めていくことができると思います。
アルコール依存症の治療で最も優先すべきは「本人の断酒」ですが、
家族や周囲のバックアップなしではとても克服することができません。
アルコール依存症の患者を抱えているご家族の方は、
ぜひこの本をご一読いただき、
アルコール依存症という病気に対する理解を深めていただきたい!
家族崩壊を未然防止する上でも、この本がきっと役に立つハズです。
◆飲んで死にますか やめて生きますか―アルコール依存症ものがたり
三輪 修太郎(著) 星和書店
心にストレートに響いてくるタイトルが、なんとも印象的な本!
著者のアルコール依存症経験を元に、
アルコール依存症という病の真の姿を赤裸々に綴る一冊です。
「酒を止めて生きる」道を選んだ著者の一言一言が心にガツンときます。
この本の著者は、現在、アルコール依存症者のためのグループホーム
「学び舎」の施設長を務めておられるのだとか!
それだけの“心の余裕”を取り戻すまでの苦悩の日々を、
著者はどう過ごしたのか?
アルコール依存症から立ち直りたい!と強く願う人に、
ぜひオススメしたい本ですね。
◆「家族」が幸せを取り戻すとっておきの方法
アルコール薬物問題全国市民協会 (編集)
アルコール依存症は、患者本人だけではなく
その家族の心身をも蝕む恐ろしい病気。
この本を読めば、アルコール依存症者に対して“家族”がどう接するべきなのか、
どうあるべきなのかをじっくりと考えることができるでしょう。
本書では、
「アルコール依存症=モンスター」という視点で捉えられているのも斬新!
モンスターが“共依存”というワナを仕掛けてくる …といった表現法は、
リアルな中にもわずかなほほえましさがあり、
非常に分かりやすいと思います。
表紙の字体とイラストだけ見ると、
いかにも“女性ウケ”しそうなイメージですが、
男性の方もぜひお手に取ってみてください!