アルコール依存症克服ガイド

アルコール依存症は“イイ子”が陥りやすい

一昔前までは、「日記なんて絶対誰にも見せたくない!」
というのが普通の世の中でしたよね。
しかし、ネットが広く普及した昨今では、HPやブログ、
ツイッターで自分の日々の体験を赤裸々に語る人が増えています。

 

アルコール依存症者の中にも、自身のHPやブログに
体験談をアップしている方が多いんですよ。
それらを読んでみて思ったことは、真面目で頑張り屋な、
いわゆる“イイ子”ほど
アルコール依存症に陥りやすいのではないか?

ということ。

 

世間一般的には、
「アルコール依存症なんて、意思の弱いダメな奴がなる病気なんだ」
と誤解されている節がありますが、決してそんなことはありません。
勉強や仕事、子育てに全力投球する“向上心”の高い人ほど
アルコールに依存しやすいようなのです。

 

これは、なにもアルコール限ったことではありません。
人によっては、買い物であったり、食べ物であったり、恋愛であったり、
“人間関係”そのものであったり…。
いずれにしても些細なことをきっかけに何かにのめり込み、
自分で自分を制御できないまでに依存していく…。

 

そこには、あまりにも自分を厳しくコントロールしてきた
“反動”もからんでいるのではないかと分析する専門家もいます。

飲みたくて飲んでいるわけではない

アルコール依存症の方の体験談を読んでいて気づいたことは、
最初からお酒が大好きでアルコールに手を出したという人ばかりではないということ。
人によっては、不眠を紛らわすために
「変な睡眠薬よりは安全かな」という軽い気持ちで一口飲んだお酒がキッカケで
アルコール依存症になってしまったという体験者もいるのです。

 

最初は精神安定剤代わりに飲んだ一杯が、やがてはビール1瓶になり、
日本酒一合になり、ウィスキー半瓶になり…と徐々にエスカレート。
気づけば、毎晩泥酔するまで飲み続けたり、飲んで暴れてトラブったり。

 

体験者の多くは、「こんなハズではなかった」というのが本音のようです。

 

世間では、アルコール依存症といえば「酒が好きで酒におぼれている」
というイメージをお持ちの方が多いと思いますが、
彼らは何も飲みたくて飲んでいるわけではないんですよ…。

アルコール依存症者の体験談を読もう

ネット検索すると、アルコール依存症を克服した方や、
今現在もアルコール依存症と戦っている方々が運営するサイトが
数多くヒットします。

 

その中には、自らの体験談を綴ったものも…。

 

アルコール依存症は、他者に理解してもらえない孤独感に
押しつぶされそうになるケースも多いと思いますが、
同じような体験をした人の体験記を読むことで、
「こんな風にして克服した人もいるんだ」
「苦しいのは自分だけじゃないんだ」
と、くじけそうになる自分を立て直すことができるかもしれません。

 

【参考】

 

◆男の背中
なんだか、スゴく男前(!)なサイト名ですよね。
2010年11月現在は既にブログは終了しているのですが、
自らの体験を語った「実録 アルコール依存症 病棟日記」は参考になります。
特異な入院生活と退院後の男の生き様にご注目!

 

 

◆アルコール依存症からの回復のために
「アル中の二郎」さんという、
なんとも自虐的な(汗)名前の管理人さんが運営しているサイトです。
アルコール依存症に関する基礎知識や家族向けのサポート方法、
掲示板などの他、「二郎の体験」として
アルコール依存症への過程なども記載されています。

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