アルコール依存症克服ガイド

『失われた週末』

1945年 アメリカ ビリー・ワイルダー監督

 

1945年といえば、日本は終戦を迎えたばかりの頃。
そんな時代に、アメリカでは
初めてアルコホリズム(今で言うアルコール依存症)をテーマとして
真摯に取りあげた映画が発表されていました。

 

それが、『失われた週末』です。

 

アルコール依存症の作家(…といっても著作はないので、自称?)
レイ・ミランドは、生活費を兄に頼って暮している身分。
断酒するために農場に出かけることにするも、結局、
なじみのバーや町をうろつくという有様です。
でも、恋人のジェーン・ワイマンはそんな彼に献身的に尽くします。
そして彼女の愛に励まされ、レイ・ミランドはやがて小説を書き始める…
という前向きなストーリー☆

 

実際のアルコール依存症の経過と比べると、
「あまりに楽観的過ぎる」きらいはありますが、
この病気について詳細が解明されていなかった時代に
このテーマを取り上げている点では
一見の価値はある映画なのではないでしょうか??

『28 DAYS(デイズ)』

2000年 アメリカ ベティ・トーマス監督

 

劇場未公開だったようですが、サンドラ・ブロックのファンの間では
「『あなたが寝てる間に』と同じくらいイイ!」
と大好評の一本がこの映画。

 

アルコール依存症のグウェン(サンドラ・ブロック)が、
リハビリ施設に収監されてしまうという内容ですが、
決して深刻な映画ではありません!
コメディー仕立てなので結構笑えますよ(笑)。

 

重いテーマを扱っている映画ではありますが、
出演者の魅力をたっぷり楽しめる演出になっているのが◎。
特に、サンドラの演技のうまさが光りますね〜。
離脱症状が出た時の、サンドラの手の震えはかなりリアル☆
精神的に重くならずに楽しめる映画です。

『リービング・ラスベガス』

1995年 アメリカ マイク・フィギス監督

 

『28 DAYS(デイズ) 』とは一転して、こちらはかなり重〜い内容の映画です。

 

"死ぬために" ひたすら飲み続けるベン(ニコラス・ケイジ)と、
娼婦サラ(エリザベス・シュー)の悲恋を描く一作。
アルコール依存症の末期状態になると、
生きることそのもの絶望してしまうという救いのない内容ですので、
精神的に落ちている時はオススメできませんね…。

 

この映画の原作者であるジョン・オブライエン自身も
アルコール依存症だったのだとか。
ちなみに、この作品の映画化が決定した二週間後に短銃自殺で亡くなっています。

『クアイエットルームにようこそ』

2007年 日本 松尾スズキ監督

 

閉鎖病棟の中って、一体どんな世界なんだろう?
…興味本位で、一度はそんな疑問を抱いたことはありませんか?

 

「クアイエットルーム」とは、閉鎖病棟の更に隔離された部屋のこと。
この映画は、そのクアイエットルームで繰り広げられる
様々な人間群像を描いた作品です。
アルコール依存症を始め、摂食障害や薬物乱用など、
様々な問題を抱えた人々が登場します。

 

主人公・明日香(内田有紀)は、アルコールで睡眠薬をオーバードーズ!
目が覚めると、冷たい病室の中で手足を固定された状態になっていました。
その場所こそ、クアイエットルーム! 
薬物乱用有、アルコール依存症、過食嘔吐、拒食、元風俗嬢…
個性的でかなり問題アリな仲間たちとの
面白くも哀しい共同生活が始まるのです。

 

この映画、一見なんでも有りのコメディータッチの映画のように思えますが、
後半はかな〜り重いです。
観終わった後は、なんとも言えない後味の悪さが残る作品ですね…。

『酔いがさめたら、うちに帰ろう』

2010年 日本 東陽一監督

 

実はこの映画、著者がこの記事を書いている時にはまだ公開されていません(笑)。
でも、人気漫画家・西原理恵子さんの実体験を基に作られた映画ということで
かなり話題になっているので、
「きっと面白いハズ!」という希望的予測から紹介しちゃいます☆

 

西原さんの元夫は、報道カメラマンとして
世界の紛争地を駆け回ってきた鴨志田穣氏。
この映画は、鴨志田氏による自伝小説
「酔いがさめたら、うちに帰ろう。」の実写版です。

 

ご存知の方も多いかもしれませんが、鴨志田氏はアルコール依存症を患い、
2007年にはがんで亡くなっています。

 

この映画は、アルコール依存症と戦う鴨志田氏と、そんな夫を支え続けた
西原さんをモデルとした作品として注目されています。

 

出演者も、超・豪華!
浅野忠信さん&永作博美さんのゴールデンコンビですので、
観る前から期待が高まります♪

 

西原理恵子さんは、
劇中で永作さんが描くイラストを提供しているそうですので、
その辺も見どころですね。

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