アルコール依存症克服ガイド

アルコール依存症は相談しにくい?

朝から酒浸りで、仕事もしなれば子供の面倒もみない。
…これだけ聞くと、
ろくでなしのダメ人間を想像してしまうかもしれません。

 

しかし、当人は好きでそんな生活をしているわけではないでしょう。
止めようと思ってもどうしてもアルコールを断つことができない
という状況の背景には、
そうならざるを得なかった要因が必ずあるハズです。

 

アルコール依存症は、心の病。
表面的な症状だけを見て誤解されがちですが、
れっきとした“病”なのです。

 

アルコール依存症の問題は、その症状から、
周りにいる人たちも多大な影響を受けるということです。
一家の主がアルコール依存症になった場合、
専門病院の受診を勧める奥さんに対して
暴力をふるうというケースも少なくありません。

 

当然のことながら、このような環境では
子供の人格形成にも悪い影響が出るでしょう。

 

「他人や専門機関に相談したことが本人にバレたらまた暴力を振るわれる」
と恐れ、誰も相談できずに抱え込んでいる方も多いといいます。
しかし、それでは問題は決して解決しません。
アルコール依存症の治療の第一歩は、
本人が自分の問題を自覚することです。

 

そうしなければ、酒を断つことはできないでしょう。
そのためには、家族が勇気を持って
専門の病院に相談することが必要になる場合もあります。

アルコール依存症専門の病院を探すには?

病院でアルコール依存症の検査や治療を受ける場合、
「一体、病院の何科に行けば良いんだろう?」と迷うかもしれません。

 

その場合は、アルコール依存症が心の病であることを思い出してください。
アルコールによって内臓に不調が出ている場合には
内科の受診も必要になりますが、
「酒の飲み方を自分でコントロールできない」
という症状の根本治療は精神科や神経科、心療内科が専門です。

 

また、最近は、
「アルコール依存症専門外来」を設けている病院も多いようですね。
コチラのサイトなら、
全国のアルコール依存症専門外来を検索することができます。

 

また、コチラのサイトでは、病院だけではなく
アルコール依存症について相談できる専門相談機関を探すことも可能◎
悩んだり迷ったりしたら、まずは病院探しから始めてみませんか?

 

アルコール依存症専門病院ではどんな治療をするの?

アルコール依存症で病院を受診した場合、
まず最初は「その人が本当にアルコール依存症なのかどうか?」
を判断するための検査を行います。

 

具体的には、「お酒の飲み方」や「お酒を飲んだ時の変化」などについて
質問に答えるという形式です。
これでアルコール依存症だと判断されると、
カウンセリングなどを交えながら専門的な治療に入っていきます。

 

アルコール依存症の唯一かつ確実な治療法は、「お酒を断つ」こと。
病院での治療も、お酒中心ではない
規則正しい生活リズムを取り戻すことを目的としています。

 

アルコール依存症の治療のために病院で行われるプログラムの具体例としては、
「断酒継続に必要な知識を習得するための、アルコールに関する教育」
「ウォーキングやスポーツ」「陶芸や生け花などのレクリエーション」
「みんなで食事を作って食べる」
「アルコール依存症の体験を仲間同士で語る」…等があります。

 

いずれも、お酒を飲まないことによって得られる心身の爽快感や、
人とのコミュニケーションの取り方などを再確認できる内容。
社会復帰を視野に入れたプログラムが多いようですね!

 

病院によっても中身はだいぶ違うようですので、事前に、
お近くの病院のHPで治療プログラムをチェックしてみると良いでしょう。

 

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