アルコール依存症の検査ってどんな検査!?
自分では飲酒量をコントロールできなくなってしまい、
やがては社会生活すらも破たんしてしまう「アルコール依存症」。
本人のためにも、また、本人を支える家族のためにも、
できるだけ早い段階で治療を受けることが望ましいといえるでしょう。
どんな病気でも治療に先だって“検査”が行われますよね。
アルコール依存症も例外ではなく、
検査の結果を踏まえて正式に「アルコール依存症」と判断され、
そこから治療がスタートするのです。
では、アルコール依存症の検査とはどのようなものなのでしょうか?
検査法には、各種のスクリーニングテストが用いられます。
スクリーニングテストとは、
「ふるいわける、選別する」という意味で用いられるもので、
精神医学分野では「病気の疑いがあるか、疑いがないか」を
選別していくために用いられるテストです。
(質問項目に対して、「当てはまるか」
「当てはまらないか」をチェックしていくテストですね!)
アルコール依存症の検査としてよく用いられるものでは、
「飲酒パターン分類」や「CAGEテスト」、
「新久里浜式アルコール症スクリーニング(新KAST)」などが広く知られています。
アルコール依存症の検査や治療は、「精神科」や「神経科」など
いわゆる心のケア≠施してくれる診療科で受けることができます。
アルコール依存症専門のクリニックなども増えていますので、
ご家族でアルコール依存症の疑いがある方は
そうした専門医につれていくようにしましょう。
「飲酒パターン分類」とは?
アルコール依存症検査の最も基本的な方法が、「飲酒パターン分類」です。
まずは、飲酒パターンに応じて4つの“型”に分類するというもの。
具体的には、次のA〜Dの型で当てはまるものを選びます。
A:機会飲酒
冠婚葬祭や宴会など、“機会”があれば飲む。
B:習慣性飲酒
晩酌、寝酒が習慣になっている。
C:少量分散飲酒
日常行動の合間に少量の酒を飲む。
(仕事中に隠れて飲んでしまうことも…汗)この反復が2日以上続く。
D:持続深酩酊飲酒
1人で飲む⇒よいつぶれて寝る⇒起きてまた飲む⇒また寝る
…の行動パターンを2日以上繰り返している。
…どうでしょうか?
みなさんの飲酒パターンはどれに当てはまっていましたか?
ちなみに、この検査で「アルコール依存症」と判断されるのは
「C」と「D」の病的な飲酒パターンです。
自分の飲酒パターンがCやDに近いという自覚がある方は、
早めの受診をオススメします。
「CAGEテスト」ってどんな検査?
CAGEテストの項目は、アルコール依存症の検査の中でも
最も簡単であるといって過言ではありません。
次に挙げる4つの項目のうち、2つ以上当てはまるようだとレッドカード!
アルコール依存症の可能性が高くなりますよ。
@「Cut Down」
今までに、飲酒量を減らさなければいけないと思ったことはありますか?
A「Annoyed by criticism」
今までに、飲酒を批判されて腹が立ったり苛立ったりしたことはありますか?
B「Guilty」
今までに、飲酒に対して後ろめたい気持ちや罪悪感を持ったことがありますか?
C「Eye Opener」
今までに、朝酒や迎え酒を飲んだことはありますか?