アルコール依存症克服ガイド

アルコール依存症の症状は、皮膚にも及ぶ

「アルコール依存症の症状」というと、
真っ先に思い浮かぶのは肝臓機能の障害でしょう。
肝臓がアルコール分解において重要な役割を担っていることは
みなさんもよくご存知でしょうから、
「アルコール=肝臓」と連想するのは当然です。

 

また、精神的に不安定になったり、
普段の行動に異常が見られるようになったり…
といった症状も一般的だと思います。

 

これらの症状に加えて、最もわかりやすい症状が、「皮膚の異常」
お酒を飲み過ぎて酒焼けした…なんて表現、よく耳にしませんか?
実際、アルコール依存症患者には、まるで“日焼け”でもしたかのように
皮膚が赤くなっている方が多いようです。

 

もともとは色白で肌のキレイなイケメンだった男性が、
長年の飲酒の影響で中年時代にはガングロのやさぐれオヤジに…
なんて例も珍しくありません。

 

「うちのお父さん、若い頃の写真ではすごく白いのに、
今はなんでこんなに赤茶けた顔をしているの…」

と気になっている方。
その原因は、アルコールの過剰摂取にあるのかもしれません。

 

※余談ですが、アルコール依存症の治療薬として用いられる抗酒剤、「シアナマイド」の副作用で 重い皮膚症状が出る場合もあります。具体的には、ひどい発疹、発赤、唇や口内のただれ、水ぶくれ、皮がむける…等。

“酒さ”とは?

アルコール依存症者によく見られる、“酒やけ”と呼ばれる皮膚症状。
じつはこの症状、“酒さ”とも呼ばれているんです。

 

酒さとは、皮膚が赤くなり、小さな吹き出物が出てきたりする症状。
皮膚内の毛細血管が拡張することによって発症します。

 

ご存知の通り、アルコールには
血管を拡張させて血行を促す作用がありますので、
こういった症状が出てしまうんですね。

 

この症状が続くと皮膚は薄く、もろくなってしまい、皮膚表面のすぐ下に
張り巡らされている拡張した毛細血管が見えるようになってきます。

 

また、鼻の周囲の皮膚は厚くなり、赤くなって、まるで団子鼻のよう…。

 

胴体、腕、脚に出ることもありますが、顔に出るのが最も悲惨ですね…(泣)

 

この皮膚症状は、中年期以降に現れることが多く、
特にアルコール依存症患者の方に発症しやすいと言われています。

 

また、ケルト系、北ヨーロッパ系で色白の人に最も多くみられるのだとか!

 

一見、にきびやアトピーなどといった他の皮膚病のように見えることもあるようです。

酒さの治療法は?

酒さとは、アルコールの作用で皮膚内の毛細血管を広がり、
皮膚が赤くなってしまう症状。

 

治療法としては、とにかく刺激のある食品を避けることが大切です。
例えば、アルコール、コーヒー、香辛料(唐辛子など)の効いた食品…等々。
アルコール依存症の1番の治療法は「断酒」ですが、
これは皮膚にとっても効果的なんです。

 

また、酒さは抗生物質で治療することも可能。
特に「テトラサイクリン」という薬が最も効果的、かつ副作用が少ない薬です。

 

他にも、「メトロニダゾール」、「クリンダマイシン」、
「エリスロマイシン」といった抗生物質を皮膚に塗って治す方法もあります。

 

※ただし、重度の酒さは薬だけで完治するのは難しく、手術やレーザー治療を余儀なくされるケースもあるようです。

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