アルコール依存症克服ガイド

アルコール依存症は本人だけの問題ではない!

飲酒によって体を壊しているのにもかかわらず飲み続けたり、
仕事などに影響が出ているにもかかわらず飲み続けたり…。

 

飲酒によって何らかの問題が生じているのにもかかわらず、
自分では飲酒をコントロールできない病気が「アルコール依存症」です。

 

アルコール依存症の最大の問題は、
アルコールの量を減らすか断酒するかしなければならないのに、
自分の力ではそれができないこと。
この特徴を鑑みれば、周囲の人の協力が必要であることは
容易に想像がつきますよね。

 

周囲の人…、それはつまり、家族です。

 

「アルコール依存症は酒を飲む本人の問題だから、
本人が飲むのを止めれば全て問題は解決するのでは?」
と思われがちですが、
アルコール依存症の問題は本人の問題だけには留まりません。
家族がアルコール依存症についての正しい知識を持ち、
患者と一緒に戦って回復しなければならないのです。

家族も病んでいる

アルコール依存症について調べていると、必ず家族の問題が出てきます。
例えば、「家族も一緒に治療が必要」といった記述を
目にしたことはないでしょうか?
「これはつまり、家族も病んでいるってことなの?」
と疑問を感じている方もいらっしゃるでしょう。

 

アルコール依存症は患者1人の力では回復が難しい病気であるため、
助けてくれる人が必要です。
そのような協力者を「イネイブラー」といいますが、
アルコール依存症の患者さんがいれば必ず「イネイブラー」がいます。
それは、配偶者や子供、両親といった家族である場合がほとんど。
(もちろん、恋人や友人であるケースもあります)

 

イネイブラーたちは、患者を助けようとして努力するのですが、
患者に暴力を振るわれても許してしまったり、
少量の飲酒を認めてしまったり…。

 

結果としてそれがアルコール依存症の進行を助長させていることに気づかず、
お互いに疲弊してしまいます。
つまり、アルコール依存症者の家族もまた、
アルコールに振り回されて病んでいる可能性が高いのです。

家族も一緒に回復するには

アルコール依存症患者の特徴として、「自分の飲み方は問題ない」
「仕事ができているから飲んでも大丈夫」
と自分の置かれた状態を否認することが挙げられます。

 

本人が病気を認めない以上、病院に連れ出すのは難しいですよね。

 

家族が受診を勧めたことで、
感情的になって暴力をふるう患者も少なくありません。
こんなことが長く続けば、家族のほうが先に参ってしまいます。

 

家族だけではどうにもならない場合は、患者の職場の上司や親せきなど、
本人にとって影響力の大きい人の力を借りるというのも手です。

 

また、専門医療機関の家族会や断酒会に出席したり、
保健所や各都道府県の精神福祉センターに相談してみるのも良いでしょう。

 

同じような体験をした方から正しい対処法や知識を学び、
自分たちが患者に対してどう接するべきなのかを理解するのです。

アルコール依存症者の家族の心得

アルコール依存症者を持つ家族は、常に、
「患者にどう接したら良いのか」迷いや戸惑いの連続です。
患者以上に、アルコール依存症についての
正しい知識を身につけることが必要ですが、
次のような心得を知っておくだけでも精神的な負担がだいぶ違ってくると思います。

 

 

【アルコール依存症者を持つ家族の心得】
●酔っているときに、説教したり、叱ったりしてはいけない。

 

●感情的になっても、暴力をふるってはいけない。

 

●アルコール依存症者がするべきことは本人にさせる。
家族が肩代りすべきではない。

 

●アルコール依存症者がつく“嘘”を許してはいけない。

 

●アルコール依存症者に負けてはいけない。
(勝ち目がないことをわからせてあげなければいけないため)

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