アルコール依存症克服ガイド

ストレスから逃れたい!

毎日の生活の中で蓄積していく、様々なストレス。
そのストレスから逃れるための、いわば“気分転換”のツールとして
アルコールに頼っている人も多いことでしょう。

 

筆者も、なんとなく気持ちがすっきりしない時は、
気分転換と称して友人たちをかき集めて飲みに出かけます(笑)。
しかし、最近のストレスは質が悪いものが多く、
お酒を飲んだくらいでは気分転換にならないお悩みも多いよう…。

 

というのも、世の中が便利に・豊かになる一方で、
心のゆとりを失っている人も多いから。
実際、心療内科や精神科といった「心の専門医」の元を訪れる人は
年々増加しているのです。

 

「お酒を飲んでパーっと騒いだくらいでは気分転換にならない」
…そんな方の背景にあるのは、例えば次のような事情。
かつての日本とは異なり、
一人一人が物質的にも精神的にも“孤立”しつつあるようです。

 

●核家族化・少子化
少子高齢化が進み、核家族の家庭が増えています。
悩みがあっても気軽に相談できる家族がいないため、
何でも一人で抱え込みがちになり、
結果としてアルコールなどの依存症に発展するケースも少なくありません。
また、アルコール依存症の親に育てられた子供は、
アダルトチルドレンになりやすいと言われています。

 

●格差社会
成果主義・能力主義の世の中、当然のことながら激しい競争に敗れる人も出てきます。
その不安感やストレスをお酒で紛らわしているうちにアルコール依存症に…
という例も少なくありません。

 

●情報化社会
ネットの世界は匿名性が高いため、
無責任な言動で他人を容赦なく傷つける人もいます。
そのようなネットでの人づき合いがストレスとなり、
現実でも他人を避けるようになってしまう場合もあります。
そのため、お酒の力を借りて人とつながろうとしてアルコールに頼り過ぎてしまう方も…。

 

●地域社会の崩壊
いわゆる「ご近所づきあい」が薄くなり、
困った時に助け合うことができなくなりつつあります。
“個”の気楽さを優先した生活は、
イザという時に誰にも手を差し伸べてもらえないかもしれませんよ。

 

気付けばお酒にハマっている

最初は、週1回程度のペースで“気分転換”のつもりでお酒を飲んでいた。
それが、徐々に週2回になり、3回になり…
気付けば毎日飲むようになっていて、もはや止められない。

 

…このようにしてアルコール依存症になってしまう方も多いようです。
なぜ飲酒量が増えてしまうのかというと、
大量のアルコールを飲み続けていると
身体に耐性ができてきて、もっと大量に飲まなければ酔えなくなってくるからです。
酔えなければ、気分転換なんてできませんよね?
そこで、「もっと、もっと」と酒量が増えていくわけです。
そして、気付けば酒を止められない身体になっているという…。

 

気分転換どころではなく、すでに「依存」の域です。
そのうちに、酔いが醒めかけた時の激しい不安感に耐えきれずに、
酔いが醒めないうちにアルコールを飲んでしまうようになる可能性もあります。

 

これは、「連続飲酒発作」と呼ばれる症状で、
時には昼夜にわたって飲み続けることが数日間〜数習慣に及ぶこともあります。
この連続飲酒発作が出ると、それはもうかなり深いところまで
アルコールにハマっているということ。
アルコール依存症がかなり進行している状態です。

女性とアルコール

メイクやファッションを楽しんだり、友達とランチしたり、
習い事をしたり、料理に凝ってみたり…。
女性は、一生を通じて男性よりも
“気分転換がうまい”生き物と言っても過言ではないでしょう。

 

しかし、最近は、その気分転換を“アルコール”に求めてしまう若い女性も多いよう。
というのも、女性は、そのライフステージに応じて
様々な不安やさびしさを抱え込みやすい傾向があるからです。

 

例えば、付き合っていた恋人との別れ、
周りが続々と結婚を決めて行く中で自分だけが独身という孤独感や不安感、
結婚後の夫との不和、親の介護や死別、育児、子供の独立、夫との死別…。
女性には、仕事であれプライベートであれ、
自分よりも幸せな女を妬む性質がありますので、
男性以上に嫉妬を感じやすいのです。

 

その嫉妬心が孤独や不安に転ずると、
目の前の現実を受け入れられずにお酒の力に頼ってしまうことも…。

 

負の悪循環を断ち切るためには、例えば
「自分は楽しいお酒しか飲まないゾ!」
「不安や孤独を紛らわすためのお酒はもう飲まない!」
と自分の中でルールを決めることです。

 

あくまでも、気分転換と“逃げ”を混同しないこと。
アルコールとの良好な関係を保つために、ぜひそれを心がけて欲しいものです。

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