アルコール依存症克服ガイド

家族が被る弊害

アルコール依存症の弊害として真っ先に取り上げられるのは、
家族への影響でしょう。
最初は「ちょっと飲み過ぎるところがある」という程度からスタートしますが、
気付けば自分では酒量をコントロールできないほどの状態になって、
家族を含め周囲の人たちに迷惑をかけ続けることになります。

 

例えば、暴力をふるったり、借金地獄や自己破産に陥ったり。
もっと細かい例を挙げると、家の中でトイレの場所を間違えて用を足したり、
風呂で溺れたり、吐しゃ物にまみれて寝ていたり。

 

家族を相手に何時間も同じ愚痴を言い続けたり、
相手の反応が気に入らないと怒鳴ったり暴力をふるったり…。
飲み屋で酔いつぶれれば、家族の誰かが迎えに行かなければなりません。

 

このように、家族が被る被害は甚大です。
特に、幼い子供に与える影響は深刻!
常に親の顔色をうかがいながら生活することになりますので、
肝心な時にも親を頼ることができません。

 

とにかく自分がしっかりしなければと思いながら成長しますので、
一見「しっかり者」に成長しますが、
人を信用することができないわけですから
健全な人間関係を築くのは苦手。

 

アルコール依存症の親の弊害を被り、
いい年になっても結婚する勇気を持てないというケースも多いようです。

健康面での弊害

◆身体
少量であれば「百薬の長」と言われるアルコールも、大量になれば話は別。
身体にとっては“毒”以外の何物でもありません。
アルコールを分解する役割を担う肝臓に過度に負担をかけるわけですから、
肝臓が蝕まれるのは容易に想像がつくでしょう。
肝硬変や肝炎、肝臓がんを起こすリスクが高くなります。

 

また、脳に与える影響も深刻。
脳内の神経細胞がマヒして徐々に働かなくなり、
意識や身体の動作にも支障をきたすようになります。

 

 

◆心
アルコール依存の弊害は、脳内の神経細胞にも及びます。
アルコールは脳の神経細胞をマヒさせ、
物事を理性的に考えることができなくなってしまうのです。
とにかく感情が不安定になり、
プラスの感情とマイナスの感情の間を行ったり来たりするようになります。

 

こうした感情面の弊害から、自殺する方も多いよう。
アルコール依存症の人は、依存症ではない人と比較すると
自殺の危険性が約6倍も高いと言われているのです。

経済的な弊害

朝から酒を飲み、普通に働けないようになると、経済的な面にも弊害が表れてきます。
働かないにも関わらず酒は飲むわけですから、家計も逼迫してくるでしょう。
借金を抱えたり、自己破産に至るケースも少なくありません。

 

アルコール依存症患者が一家の大黒柱だった場合、
経済的な理由で子供の未来の可能性を狭めてしまうことも考えられます。
しかし、家族の心だけではなく未来までも奪っておきながら、
アルコール依存症の本人には自覚がない例も多いよう。
病気であるという自覚は全くなく、自ら治療を受けに行くことはありません。

 

また、「酒を飲まなければ良い人」という場合が多いため、
周りも最初は甘く考えているところがあります。

 

しかし、アルコール依存症は本人の意思に任せていては状態が悪化するだけ。
命に関わる事態になる前に、専門家による治療が不可欠です。

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