アルコール依存症克服ガイド

アルコール依存症とニコチン依存症の比較

アルコールを止められないことと、タバコを止められないことは、
実は非常によく似ています。
お酒もタバコも、最初は「ちょっとだけ」がきっかけ。
最初から一升瓶を抱えて酒を飲む人はいないでしょうし、
いきなり毎日30本のヘビースモーカーになるわけではないでしょう(笑)。
いずれも、徐々に量が増えて、そのうち病的な「依存症」になっていく
…という過程では共通しているのです。

 

しかし、決定的に違っていることがあります。
それは、自分が依存症であることを認められるかどうかということ。
ニコチン依存症の人は、自分がタバコに依存しているという事実を
認めているケースが多く、節煙も禁煙もできない自分を自覚しています。
だからこそ、全国各地にある「禁煙外来」に通う人が増加しているのです。

 

ところがアルコール依存症の場合は、
自分がアルコールに依存していることを認められない人がほとんどなのです。

「否認」はアルコール依存症の特徴

アルコール依存症の人は、
自分がアルコールに依存しているという事実を認められないのが特徴。
これに関連して、アルコール依存症には「否認」という症状があります。

 

これは簡単に言うと、
「アルコールによって起こった様々なマイナス面をなかったことにしてしまう」
というなんとも都合のよい症状。

 

なぜこのような症状が出てくるのか?
それは、都合の悪いことを覚えておくと、
楽しくお酒が飲めなくなるからです!(まさに、飲兵衛の発想…汗)
お酒の席で口論になって周りの人や店に迷惑をかけたとしても、
「相手が悪いんだ」と開き直ったり、
解雇を言い渡されても「そんなことができるわけがない」
「自分は仕事のつきあいで飲んでいるだけなんだ」
…と逆ギレしたりするわけです。

 

また、「寒いから」「疲れがとれないから」「眠れないから」
…と何かと理由をつけてお酒を飲むのも特徴の一つ。

 

自分がアルコールに依存していることを否認し、
酒がないと生きていけない自分を否認し、
そんな自分に注意を促す人や社会を否認する…。

 

こうなると、家族や周囲の人たちが「酒を止めさせよう」と
いくら努力しても全て水の泡になってしまうでしょう。

 

愛情はやがて、アルコール依存症者に対する、怒り、恨み、
そして諦めに変わっていくはずです。

こんな発言に要注意★「否認語録」

アルコール依存症者に特徴的な「否認」という症状。
その発言には、次のような特徴があります。
「飲み過ぎなんじゃない?」と止めても
このような言葉で言い返してくるようになったら要注意です。

 

●「休肝日を週1日とっているので大丈夫」

 

●「今日はちょっと飲み過ぎただけ。自分の適量は分かっています」

 

●「肝臓の検査は問題ないので大丈夫」

 

●「医者には定期的に通っていますが、禁酒しろとは言われていません」

 

●「ちゃんと仕事はしているから問題ありません」

 

●「酔っても暴力なんて振るいません」

 

●「ヨーロッパでは水のようにワインを飲む。ポリフェノールは体にいいんです」

 

●「これでも昔に比べたらだいぶ酒量が減ったんですよ」

 

●「自分で量をコントロールして飲んでいるから大丈夫です」

 

●「自分の限界は知っているから大丈夫です」

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